いつか私が絆されて、結婚しちゃうその日まで

結婚願望のない30代独身女の日常のつぶやきです

ひとの××を笑うな

セックスの話ではない。


以前、男女ともに仲良かった友人2人が婚約してたんだけど、
最終的に破談になったことがあった。


理由はざっくりとは聞いたけど、
本当のところは本人達にしかわからない。

でも別れる最初のきっかけは家のことだった。
女の子のほうは姉妹しかいないんだけど、
いつかは自分が実家の土地や墓を継ぎたいっていう思いがあって、
その子の親も姉妹の誰かには継いでほしいと思ってた。

一方の男の子のほうは既に結婚しているお兄さんがいた。

苗字や家をどうするのか、という話が難航していく過程で
気持ちも離れていったようだった。


2人とも友達だし、婚約したって報告されたとき、
凄く嬉しそうだったのを見ているから
別れたときはしばらく信じられず、
元に戻れないものかと他人ながら思った。



ご両親ともに元気なんだから家の話なんて後回しにしちゃえばいいじゃん!

男の方はお兄さんいるんだし、
仕事上は旧姓使えるんだから譲ってやりゃいいじゃん。
男の方が姓を変えるのは珍しいから話のネタにもなりそうだし、考えようによってはおいしいじゃん。

女の子の方も妹に無責任に託しちゃってもいいじゃん。

好きなんだろ?一緒にいたいんだろ?
結婚したいってあんなに言ってたじゃん。
とりあえず強行突破しちゃえばいいじゃん。後からなんとかなるよ。


当時2人の話を聞いて私はそんな風に思っていた。


でも前よりも結婚や入籍ってものをまじめに考えるようになって、
当時の自分は結婚についても人を好きだということもわかっていなかったというか、
まったく考えていなかったのだとわかった。


勢いで突破できることなんて百も承知だけど
そうしたくない、ここだけは簡単に突破しちゃダメだっていう心情あるのだ。

ここだけは簡単に突破しちゃダメっていうのは信条ではなく心情。

そんな簡単に条件として割り切れない。


今ならもっと他人事じゃなく友人の別れ話を聞けると思うけど、幸せなことにその友人カップルは今はもうお互いに別のパートナーがいる。




ひとの結婚観を笑うなって話は以上。